【発信】


仕事帰りに通る道沿い。牛丼屋のある小脇にその人はいつもいる。

身なりはキレイなスーツ姿のサラリーマン。品が良さそうなビジネスバッグが手元にある。

地べたへ座り込み、行き交う人をじっとにらむように見ている。ときどき頭を抱えこむことをくり返す。

明らかに異質な姿だ。その人から感じる感情は「不安感、疑い、失望」。  

朝いつもすれ違う仕事場の人がいる。同じ職場で働いていないけど毎日のように顔を合わす。こちらから「おはようございます」と声をかけると、目を合わせず眉間に深いシワを刻ませて、聞こえるか聞こえないかのボリュームで「おはようございます…」とぼぞっとつぶやく。

その人から伝わってくるものは「不機嫌さ、つまらなさ、退屈さ」。人は何かをいつも発信している。

こういう人達に触れると一瞬やだなあと思ってしまう。でも、はたと気づく。自分は世の中へ無意識のうちに何を発信しているだろうかと。

そしてそれらを感じ取っているのも、また自分である。心の中にあるものと他者の気持ちがリンクするのだ。

自分が発しているものに自覚的になること。もしそれが自分の望む姿でないとするのなら「こう見られたい、こう在りたい」と思う発信を選択していくことが大事だと思った。

僕は前へ踏み出す活力のような明るく強いエネルギーを発信していきたい。最近、ちょっとうつむき気味になっている自分に気づいたので、改めてそう感じた。  


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